今回はお灸についてです。
初めて鍼灸治療を受ける方が
「はりって痛いですか? お灸って熱いですか?」とよく聞いてきますが
そういう時は
「鍼は基本的に痛くありません。 お灸は少し熱さを感じていただきたいと思います。」
「でもそんなにメチャクチャ熱いわけではないので大丈夫ですよ。」
と答えるようにしています。
たまに「お灸は熱くありません」とうたっている所もあるようですが
私としては熱を感じるくらいでないと効果が期待できません。
(もちろん、神経障害があり感覚鈍磨などの場合は除きます)
お灸の温熱効果で、ポカポカ温かくて血流が良くなります!
ってわけではなく
熱を与えることでタンパク質の熱変性を起こすことが重要なんですね。
それによって身体の反応として、白血球の増加や血流の増加を促します。
で、ここからが重要なのですが
前回は鍼をかますと言いました。
収縮している身体に鍼をかまして、強制的に伸ばすことで
身体はしっかりと弛緩してくれます。
逆にお灸によって熱を与えて変性させることで
弛緩しているものを緊張させることが出来ます。
「緊張させる」と書くとなんかイメージが悪いように感じるかもしれませんが
ようするに「張りを与える」とか「力を与える」といった感じです。
暑さに負けそうな時に、
熱いお灸をしておくと、身体に張りがもどって
逆にスッキリしますよ。
ではでは。